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LINE公式アカウントの友だちの増やし方 — 優先順位で決まる4つの導線と、増やす前に決めること

結論:LINE公式アカウントの友だちを増やす最短ルートは、新しい施策を足すことではありません。すでに自社と接点がある人が通る場所に、追加導線を置き切ることです。優先順位は「①店頭・既存顧客との接点 → ②自社サイト・LP → ③SNSプロフィール → ④友だち追加広告」。上から順に埋めるだけで、同じ手間でも増え方が変わります。

LINE公式アカウントの友だちを増やす4つの導線と優先順位(店頭→自社サイト→SNS→広告)

増やす順番の原則:温度の高い接点から埋める

友だち追加は、すでに自社を知っている人ほど高い確率で完了します。だから、温度の高い接点から順に導線を埋めるのが最短ルートです。

理由は、追加のハードルが「特典の強さ」よりも「その会社を知っているかどうか」で決まるからです。一度来店した人にレジでQRを見せれば、抵抗なく追加されます。一方、広告で初めて名前を見た人に追加してもらうには、費用と訴求の工夫が必要になります。同じ1人でも、獲得にかかるコストがまったく違います。

にもかかわらず、多くの会社が④の広告から手をつけます。「増やす=お金をかけて集める」と考えてしまうからです。実際には①〜③を埋め切っていないアカウントがほとんどで、無料でできる余地を残したまま広告費を使っている状態です。

ここで言う「導線」とは

友だち追加までの経路のことです。「お客様が実際に通る場所」+「そこに置くQRやリンク」+「追加する理由(特典)」の3点セットで、はじめて1本の導線になります。QRを貼っただけのものは導線とは呼びません。

優先度①:店頭・既存顧客との接点

最も早く、最も安く増えるのがここです。すでに来店・購入・問い合わせをしている人は、追加率が他の導線と比べて明らかに高くなります。

置くべき場所は「お客様の手と目が止まる場所」です。

  • 会計カウンター(支払いの待ち時間)
  • テーブル・座席(滞在中)
  • 待合スペース、順番待ちの番号札
  • レシート・領収書・納品書
  • 名刺・請求書(BtoBの場合)
  • 商品の同梱物・ショップカード

手順は次の4つです。

  1. 設置場所を決める(まずは会計まわりの1か所に絞る)
  2. 追加する理由(特典)を1つだけ決めて、QRの真横に大きく書く
  3. スタッフの声かけを1文だけ用意する(例:「レジ横のQRから、次回使えるクーポンをお渡ししています」)
  4. 追加直後のあいさつメッセージで、その特典を即座に渡す

とくに重要なのは4です。特典を約束したのに追加後すぐ渡されないと、その場でブロックされます。導線の工事より先に、あいさつメッセージを直してください。

飲食店の場合は、Googleマップの口コミと友だち追加を1本の導線でまとめて取れます。詳しくは飲食店のLINE×口コミ導線の記事にまとめました。

優先度②:自社サイト・LPに常設する

サイトの導線は、一度置けば24時間働き続けます。手間がかかるのは初回だけで、以降は放っておいても積み上がります。

設置すべき場所は次のとおりです。

  • ヘッダー/グローバルナビ
  • 全ページ共通のフッター
  • サービスページ・料金ページの下部
  • ブログ記事の末尾
  • 問い合わせフォームの完了画面(サンクスページ)

このうち最も見落とされているのがサンクスページです。問い合わせ完了画面は、サイト内でもっとも温度が高いのに、LINE導線が置かれていないことが最も多い場所です。

問い合わせをした人は、その時点で検討度が最大です。しかし返信を待つ間に熱は冷めていきます。ここで「進捗はLINEでお送りします」と追加してもらえば、その後のやり取りが早くなり、仮に受注に至らなくても接点が残ります。

スマホでは「QR」より「ボタン」

サイトに載せる場合、スマホからは自分の画面のQRコードを読み取れません。QR画像だけを置くと、スマホユーザーは追加できずに離脱します。友だち追加ボタン(URLリンク)とQRを必ず併記してください。

優先度③:SNSプロフィールから移す

SNSのフォロワーは、アルゴリズムの変更ひとつで届かなくなります。LINEに移してはじめて、自社が保有するリストになります。

  • Instagramのプロフィールリンク(複数リンクをまとめるツール経由でも可)
  • ストーリーズのリンクスタンプ、およびハイライトへの常設
  • Xの固定ポストとプロフィール欄
  • YouTubeの概要欄、TikTokのプロフィール
  • 投稿の締めに一言添える(毎回でなくてよい)

ただし、SNS経由の友だちは特典目当ての比率が上がりやすく、店頭経由に比べて質にばらつきが出ます。増えた人数だけで判断せず、後述する「属性を取る設計」とセットで進めてください。

優先度④:友だち追加広告で量を積む

①〜③をやり切ったうえで、それでも母数が足りない場合に広告を使います。順番が逆になると、追加された人が何も受け取れないまま放置され、費用だけが出ていきます。

  • 獲得単価は業種・地域・訴求で大きく変わります。相場を探すより、少額でテストして自社の単価を先に把握するほうが確実です
  • 判断はCPA(1件あたりの獲得費用)ではなく、LTV(1人のお客様が生涯にもたらす売上)で行います
  • 広告経由の友だちは、店頭経由よりブロック率が高くなりやすい前提で設計します

回収の考え方は友だち追加を入口にすると、集客コストの回収構造が変わるで詳しく整理しています。

すべての導線の前提:追加する「理由」を作る

どれだけ良い場所にQRを置いても、追加する理由がなければ人は動きません。特典(オファー)は導線の飾りではなく、前提条件です。

よく使われる特典は4種類あります。

  1. 割引・クーポン:即効性は高いが、価格に反応する層が集まりやすい
  2. 限定情報・先行案内:反応は緩やかだが、残る友だちの質が高い
  3. 診断・チェックリストなどの情報提供:BtoBや高単価サービスと相性が良い
  4. 機能そのものの提供:予約、順番待ち、会員証、来店ポイント

このうち4が最も強い型です。最も強い特典は割引ではなく「LINEでしかできないこと」です。予約や会員証をLINEに載せると、使うために追加が必要になるため、特典を配らなくても友だちが増え、ブロックもされにくくなります。

よくある失敗

診断で見てきたアカウントには、同じ失敗が繰り返し出てきます。よく見る順に並べると次のとおりです。

よくある失敗何が起きるか
QRを貼っただけで、追加する理由が書かれていない追加されない(理由がないため)
あいさつメッセージが初期設定のまま追加直後に何も起きず、そのままブロック
導線ごとに特典がバラバラ何がもらえるのか伝わらず、反応が落ちる
キャンペーンで一気に増やし、その後の配信が止まる休眠リスト化し、再開配信でブロックが跳ねる
増えた人数だけを追い、属性を取っていない配信を出し分けられず、全員一斉配信に逆戻り

増やす前に決めておくこと

あいさつメッセージの内容、特典の渡し方、最初の1か月に送る配信。この3つが空白のまま友だちを増やすと、増えた分だけブロックが増えます。導線工事より先に、受け皿を作ってください。

「数」より「質」——増やしたあとに何が起きるか

ここがこの記事の本題です。友だち1,000人のアカウントが2つあったとしても、売上はまったく違います。

違いは、その1,000人を分けられるかどうかです。属性が取れていない1,000人には、全員に同じ配信しか送れません。関係のない配信が続けばブロックされます。一方、興味や来店状況で分けられている300人には、それぞれに関係のある内容を送れます。反応率は後者が圧倒的に高くなります。

デメリットも正直に書いておきます。友だちが増えるほど、月々の配信メッセージ費用は上がります。 反応しない友だちを大量に抱えることは、毎月コストを払い続けることと同じです。数だけを追うと、増やすほど採算が悪くなる構造になります。

分け方の具体策はブロック率を下げる配信設計の記事にまとめています。友だちを増やす作業と、属性を取る作業は同時に進めてください。あいさつメッセージに選択式の質問を1〜3個入れておくだけで、増えていく友だちに最初からタグが付きます。

半年後・1年後の差は、ここで決まります。属性を取らずに増やしたアカウントは、毎月ゼロから集め直す運用になります。属性を取りながら増やしたアカウントは、友だち数が増えるほど1配信あたりの売上が伸びていきます。同じ「1,000人」でも、資産になっているかどうかがまったく違います。

いまの導線に穴がないか、受け皿が用意できているかは、無料のLINEスコア診断で確認できます。数分で現状のスコアが出るので、どの優先度から手をつけるべきかの判断材料になります。

自社でやるか、任せるか

①〜③の導線工事は、外注しなくても自社で進められます。難しいのはQRの設置ではなく、特典設計・あいさつメッセージ・配信の継続だからです。

判断の材料として、費用感はLINE運用代行の費用の記事、自社運用と外注の分かれ目は自社運用か外注かの判断基準の記事にまとめています。

この記事のまとめ

  • 増やす順番は「①店頭・既存接点 → ②自社サイト・LP → ③SNS → ④広告」
  • 広告から始めるのは順番が逆。無料でできる導線を埋め切ってから
  • 問い合わせ完了画面は最も温度が高いのに、空白になっていることが最も多い
  • どの導線も「追加する理由(特典)」とセットでなければ動かない
  • 最も強い特典は割引ではなく「LINEでしかできない機能」
  • 増やす前に、あいさつメッセージと最初の1か月の配信を決めておく
  • 数を追うほど配信コストは上がる。属性を取りながら増やす

よくある質問

Q. 友だちは何人くらいから成果が出ますか?

A. 人数の絶対値では決まりません。配信からの反応率と顧客単価で決まります。数十人規模でも、来店済みの顧客だけが登録している飲食店や美容サロンでは、1回の配信で予約が入ります。まず「何人集めるか」ではなく「誰を集めるか」を決めてください。

Q. キャンペーンで一気に増やすのはアリですか?

A. 受け皿ができていればアリ、できていなければ非推奨です。あいさつメッセージと最初の1か月の配信が決まっていない状態で一気に増やすと、特典を受け取った直後にブロックされ、人数だけが残って反応が消えます。先に受け皿、次に山を作る、という順番にしてください。

Q. 友だちが増えると料金は上がりますか?

A. 上がる可能性があります。LINE公式アカウントは、プランごとに決められた無料メッセージ通数を超えると追加費用がかかる仕組みです。友だちが増えるほど1回の配信で消費する通数が増えるため、配信本数が同じでも費用は上がります。だからこそ、全員一斉ではなく対象を絞って送る設計が、費用面でも効いてきます。

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